2007/05/14

[木鐸]   Digg炎上とオーウェルの相似形

at 00:34JST
 
「マーケティングマインド」ってのはけっきょく処世術かなんかなのか : ひろ式めもちょう
http://memo.hirosiki.jp/article/40652242.html

でメモったDigg炎上の件について。

「動物農場」でおなじみジョージ・オーウェルの「象を撃つ」について書いている文章を今日たまたま読んで、
「ああ、そうだよ。
 “象を撃つ”の世界なんだよな…」
とようやく思い当たった。

断片部 - ユウガタ - "Shooting an Elephant"
http://fragments.g.hatena.ne.jp/Tez/20061206/p1
この時私は悟った。白人が暴君と化すとき、彼は自らの自由を破壊するのだと。彼は、見せかけだけの、ポーズをとったかかしの一種、型にはまった旦那となってしまう。なぜなら、白人が「土民たち」を感服させようと努めながら一生を費やすことこそ、白人支配の条件であり、それゆえ重大な場面ではつねに、白人は「土民たち」の期待に応えるようにふるまわなければならないからである。彼は仮面をかぶる。すると、しだいに顔の方が仮面に合うようになってくる。私は象を撃たなければならなかった。

彼は象の頭に三発、心臓に二発の弾丸を撃ち込んだ。象は半時間ほどかけて息絶え、ビルマ人の群衆は歓声を上げた。群集は象の肉をみんなで切り分けた。こうして、南ビルマのにおける白人の威信は守られた。


おそらく、今はオーウェルなど(なぜかマルクスと同列に並べられて)顧みられない作家なのだろうが。

大西 宏のマーケティング・エッセンス:Digg創業者の勇気ある声明が事態を沈静化した
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/50309987.html

の大西氏とかは、どう思うのだろう。なんの相似も感じないのかねえ。

la_causette: 事態の沈静化ではなく問題の先送りだ
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/05/post_23c5.html

小倉氏は法的な面から問題点を指摘しているが。ぼくはむしろ、この件でますます、
「Web 2.0というヌエのような思想は
 個人の自由を緩やかに奪っていくシステムである」
という危惧を強くもった。

法律は後追いで変えられてしまうものだから、実は大きな問題ではない。いつのまにか象を撃たされることになるということがいちばんの問題だと思う。

Tech Mom from Silicon Valley - Pandoraの海外配信中止とDigg炎上
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20070505/1178318787
それにしても、今週初めのDigg炎上の件も、米国のマスコミは「Web2.0・ユーザーコンテンツの内包する危険」みたいなことばかり書いているけれど、本当のところ、こういう著作権ロビーの横暴に対するギークの日ごろからの恨みつらみの爆発、だったんじゃないかと思うのだけど。なんたって、Diggが問題のエントリーの削除をやめると宣言した途端、炎上はあっという間に収まった、という後日談がおかしい、んだけど


そのとおりなんだけど、せいぜいDiggに銃を撃たせることで収束してしまう“恨みつらみ”など愚劣なだけでなんの価値もないよな。ガス抜きされて、けっきょく「恨みの元凶」にはいいようにあしらわれてるだけでしょ。
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