2007/05/08

[雑記]   「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を視た

at 08:46JST
 
また早起きしたのでビデオ視たあと、急にマックのコーヒーを飲みたくなった。んでマック行って、ズズ…とすすりながらケータイで文章書いてたら、充電忘れてて3分で切れちゃいやがんの。プンプン!

腹いせにビデオの感想文を書く。

このあいだクローネンバーグについて一説ぶったら、一本録りためてあるのに視てないヤツがあるのを思い出した。

なんかねー、これ、タイトルで勘違いしてたんだよね。↓と。

「アメリカン・ヒストリーX」のほうは、人種差別主義者の男がたどった人生を追うという社会派バリバリ作品。生々しい暴力描写もさることながら、結末のあまりの悲劇にトラウマ化必至という名作ですよ。

「ヒストリー…」のほうも、ついそれを連想してしまって。まさかクローネンバーグだとは思わずハードディスクの肥やしにしていた。もー、いい加減原題をカタカナでそのままタイトルにするのやめようよー。
「ザ・バイオレンス〜暴力の追憶」
とか、
「裸の暴れ馬」
とかでええやん。どうせクローネンバーグだから劇場公開で大入りになることはあるまい。

で、視たわけだが、いやーなかなかさんしょの効いた映画だ、これは…。

クローネンバーグの作品って、いっつも
「精緻に描写された場面が、
 日常でも非日常でも淡々と続く*だけ*」
という印象が強い。今まで視てきた彼のホラーやサイコサスペンスでは、そのせいで
「なーんか、緩急をわきまえない監督だなー」
という物足りなさを感じてきたのだけれど、「ヒストリー…」でようやく彼の真価がわかった。

淡々と同じピッチで続く場面のなかで、やがて登場人物の心に変化が訪れるのがはっきりつかめる。それがこの映画なり、クローネンバーグ作品の味なのだ。

平穏かつ平凡な主人公の家庭に、投げ込まれたひとつの「暴力」が波紋を起こし、やがて変調を広げていく。

特に、下心なく例に挙げられるのが夫婦のセックスシーンだろう。冒頭で主人公らが愛し合うシーンは、奥さんがチアリーダーのコスプレをしたりしてちょっと笑っちゃうのだが、
「あー、こういうほほえましい夫婦生活って実際あるよなー」
という感じで。それが後半の階段でのシーンになると、まったく異質な属性を帯びる。

ただ、前者も後者も映像の“イントネーション”はまったく変わらない。監督は黙々とカメラを回し続けているだけ。なんだけど、
「あー、なんか…変わっちゃったんだ…」
というものがおぼろげに。なんか、心理描写上ほんとうに重要な役割を果たしているラブシーンって初めて視た気がする。映画道きわめてないせい?(少なくとも同監督の「クラッシュ」のラブシーンより重みがあるぞ^^;)

そこらへんが、なんだかとてもおもしろく思えた。

まあ派手ではないので、ものすごくひまなときにちょっと視ておくといいかもしれないくらいの作品だ。

えーと、あと、録画ミスってて最後の肝心なところが2,3分映ってなかった…-_- だいたい意図わかるからいいけどね。くっそー。



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