2007/03/16

[雑記]   志賀原発の事故は東海村の4ヶ月前だったのか

at 01:56JST
 
調べてて気付いた。

今や、ろくに覚えていない人も多いだろう、99年10月の東海村で起きた
「ウラン溶液をバケツにどくどく注いでかきまぜてたら、臨界が起きちゃいました」
事故。当時の思い出というと、2ちゃんねらが「建物の屋根が吹き飛んでいる」というデマで踊って、はやくも群盲コミュニティの本性をあらわにしてたことだが…。

北陸電力が隠してた志賀の
「原発停めて点検してたらなんか制御棒がすっぽ抜けて臨界になって、おまけに停止装置も作動しませんでした」
事故は、実はその4ヶ月前に起きていたのだ。

東海村の事故をテレビで見ていて、志賀の関係者はなにを思っていたのだろう。「たいしたことのないレベル」では決してない事故だった。バレたらやばいと、ヒザがガクガクふるえてたんだろうな。

当時きちんと報告がなされていたら…二重奏で原発政策に大打撃になった? そういう考えもあるだろうが、それでマスコミや野党がいっせいに叩いていたら、もしかしたら現場での不備確認が徹底して、東海村の事故は起こらなかった可能性が高いんじゃないかと思う(実際にはあの事故は業界の構造的ゆがみがもたらしたものだが確率は下がったろう)。

ネトウヨがよく「マスコミが叩きすぎる」などと言うが、それはあまりに浅はかだ。やはり多くの力が錯綜し、監視しあってはじめて社会というシステムは回り続ける。自分たちの抱える問題点や危険性をパラノイア的に検証し続けなければ、この巨大な生態系は壊死しかねない。生物器官が情報伝達に神経やホルモンなど、過剰な多様性を備えているのと同じだ。

東海村で死んだ作業員の最後は悲惨だった。NHKのドキュメンタリーで放映されたのだが、彼は病床の数カ月で医師らとともに地獄を体験した。周辺住民らへの被害もそうだが、原子力の安全神話を守ろうという動きが防げたかもしれない人災を引き起こした。

こうした危険性は、他のエネルギー源にはない。火力発電所が爆発しても、せいぜい火事が起こるだけだ。水力? 風力? いずれも長期的にみた場合のリスクは原子力よりはるかに低い。二酸化炭素排出による環境負荷の低減など、万年単位で隔離する必要のある放射性廃棄物の危険性とは比較にならない。維持・管理の作業をするだけで、大量の低レベル放射性廃棄物がたまり続ける。毎日、コントロールできない爆弾を生産しているようなものだ。

感情論どころか、理性的に考えてもおはなしにならないのが原子力産業だと思うが。一度まわりはじめた歯車は、壊れるまで止まらない。



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