2006/11/11

[木鐸]   クアルコム公取調査

at 02:53JST
 
公取委,ライセンス事業などに関連し米クアルコム調査も:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061110/253222/

ふうん。日本でも手入れが入るのか、いちおう。

みんな
「マイクロソフトのWindowsは独占的でどうこう」
とか騒いでるけど、ぼくはあんなのはかわいいもんだと思う。そもそもOSというのは標準化の蓄積が具現化したものなわけで、多少は独占的な存在にならざるを得ない。むしろ消費者の目に見えるところで売られているWindowsは、ボイコットしようと思えばボイコットできる(ぼくはしない)。ぜんぜん問題ない。

コトが携帯電話の中におさまってる目に見えないチップだとそうはいかない。

現在、国内で第三世代携帯として売られている端末はすべてクアルコムのライセンスを受けている。それだけでもすごい話だと思う。

みんな忘れてしまったかもしれないが、KDDIのCDMA端末はクアルコムと米政府の外圧の結果生まれたものだ。それがなければ、国内の3G端末は今ごろW-CDMAで統一されていたかもしれないのだ。PDCで統一されるのはよくないと思うがW-CDMAだったらなかなかうれしい世界だったはずなのだ。いま、auだけがSIMカード非対応の端末であるがために、ゆがんだ日本のケータイ市場はさらに是正の機会を失っている。SIMロック云々の話をおけば、端末メーカーがキャリアに隷属する構造を維持する要因のひとつになっていると思う。

これがハードやネットワークだけでなく、コンテンツにも悪影響を及ぼしている。auはここ数年、
「端末のアプリ環境はBREW」
とする方向性で進んできた。BREWは、ぶっちゃけクアルコムのチップを前提にしたプロプライエタリな開発環境だ。当初は非力だったとはいえオープンなJavaアプリに対応し、のちには専用チップの搭載などで高速化の道も開拓していたauが、なーぜBREWオンリーに切り替えて停滞していたかと言えば、別に端末低廉化とか開発コスト削減とかそんなウソっぱちとは関係なく、当然クアルコムからの圧力があったであろうことは想像に難くない。おかげでau向けのアプリコンテンツの進化は大幅に遅れた。

今後は(数年前からかけ声だけはあった)Java on BREWでどーにか…というわけだが、国内端末メーカーにしてみたって、他キャリアで培ったJava向け最適化のノウハウを転用できるほうが実際には低廉化が容易に決まってる。契約純増数は高くても、auのウラにはこういう矛盾と消費者にとっての不利益があるのだ。そんでもってそれの背景にはクアルコムが隠れている、と。

おまけにこのクアルコムがえらく自己主張が強くて、端末にロゴプリントは強制するわ、ブラウザ起動時にロゴを出せとかいうわ、あー、うるさい。いや、さっきの「目に見えない」ってのと話は矛盾するかもしれないが、ただのチップメーカーならチップメーカーで黒子に徹していろよ、と思う。ARM採用端末にデカデカとARMなんて墨が入ってたか?

まー、そんなわけでクアルコムのチップ使うくらいなら、糸電話でも使ってたほうがマシですよ。略して糸マシ。ウソ。



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