2007/02/10

[木鐸]   地震と暴動と日本人

at 22:50JST
来週は連休なので「ビッグコミックスピリッツ」が早売り。

読んでみると、一色登希彦がコミカライズしている「日本沈没」が、なかなか衝撃的なシーンを描いていた。これは明らかに永井豪「デビルマン」へのオマージュだね。今後、彼が作中の日本を襲う阿鼻叫喚地獄絵図の描写において、リメイク版映画のようなフヌケた真似をしないという決意を感じた(だいたいあの映画は沈没してねーんだから題名からして詐欺もいいところである)。



大地震に限らず、タガが外されたとき群衆は暴力装置に変貌する。それは海外だろうと日本だろうと同じなわけで。ちゃんとそういう恐ろしさを描いてくれる作家を、今の社会は必要としていると思う。

このあいだ、どこかのコミュニティサイトで
「日本の良さをさぐる」
とかいうワケのわからない投票企画をやっていたけれど、そこで上位に
「地震があっても秩序を守る」
とかいうのが挙がってた。

バカ言ってんじゃねーよ。阪神大震災では流言飛語が飛び交い、レイプだって多発してた。関東大震災では、大勢の朝鮮人が虐殺され、巻き添えをくらって地方出身者も殺された。

でも、それをことさらに責めたいわけじゃない。人間は誰でも弱くて、容易に変質する。それはごく当たり前のことで、実は怖くもなんともないのだ。

もっと怖いのは「秩序を守る」と思いこみ、その錦の御旗のもとに狂気を執行する人間の群れだ。くだらないプライドをもっているヤツほどそのワナに落ち込みやすい。他人と自分の弱さ・愚かさと直面しなくては。

[雑記]   グレッグ・イーガン「ひとりっ子」

at 20:27JST
短編集を読むくらいの気力があるようなので、書店で買ってきた。イーガン。


…うーん。
ぼくが思うに、イーガンは小説家ではないんじゃないかという気がするんだよねえ…。これでは単なる科学技術評論家の書いた未来予想図に過ぎない気がする。

冒頭の二編を読むと、共通世界を舞台にしているつもりなのかもしれないがテーマとなっている“道具”が同じなだけに、なおさら脳が刺激されない。

問題は、彼の短編は
「科学の進歩によって予想される事実の羅列」
になってしまいがちなところがあるということだ。

「こういう技術があります」
     ↓
「そうするとこうなります」
     ↓
「その結果こうなるでしょう」

という仕立てになってしまうということだね。

「テクノロジーの進展によって変貌してしまった世界のなかで、人間存在がいかなるものでありうるのか、この困難な問いへと想像力がリアルに及ぶ小説こそ、本格SFの名にふさわしいだろう」

と、後書きに奥泉光氏が書いているが、いや! それじゃ「S」(サイエンス)ではあっても「F」(フィクション)じゃないだろう。

少なくとも僕が読みたいのは、作家が豊富な科学知識に奔放な想像力をふくらませて書いた、イマジネーションあふれるフィクションだ。フィクションでの「リアル」というのは「科学的に正確である」ということを意味しない。怒濤のように情報が押し寄せ、あたかも身の回りにその架空世界が息づいているかのように感じられる状態をリアルと呼ぶのだ。それを感じ取って読者はわくわくし、自分の視点を作家が創造した世界に泳がせて楽しむ。

単にテクノロジーの進展でどうなるかという予想の羅列、そして科学の潜在能力を読者に啓蒙する…というだけのSFが存在した時期もかつてはあった。1920年代までとか、第二次世界大戦後とか。古いソビエトSFなんか読むと、けっこうそういうのがある。それは、情報が末端にあふれていなかった時代には娯楽として成立したかもしれない。でも、今は単なる予想じゃおもしろくもなんともない。ただでさえ現実が奇想天外になりつつあるから、生半可な予想ではそれを現実を超えられないもの。だからこそSFがかつてのようなムーブメントになりえなくなってしまったんだろうけど。

前に買ったイーガンの「しあわせの理由」は、もう少しおもしろかったんだけどなあ…。表題作が。たぶん、自分の境遇に重ねて読んでたんだろな。

あと、イーガンにはやや宗教的な潔癖さを感じる。「しあわせ…」収録の、ウイルスを使ったテロの話もそうだけど、今回の「行動原理」も何か…。善と悪という二分性やなんやかやを感じてしまう。

[技術系]   IEのKeepAliveとWikipedia

at 19:31JST
最近、Wikipediaにアクセスすると初回だけWindowsが固まる…という問題に悩まされていたんだけど、これが原因だったのか。

最速インターフェース研究会 ::
最近IE6でWikipedia日本語版の表示が異常に遅いのはKeepAliveのせい
http://la.ma.la/blog/diary_200702101610.htm
kinnekoの日記 - IE は KeepAlive をうまく処理できない?
http://d.hatena.ne.jp/kinneko/20051214/p4

ぼくは、なんとなくIPv4とIPv6のデュアルスタックサイトでのフォールバックを連想して、そっちを調べていた…_| ̄|O ちょうどここ1,2日の話で、グッドタイミング。

ゲイツさま信者としては、これがIEの不具合のせいかどうかはどうでもいいのだけれど、とりあえずKeepAliveタイムアウトの時間をクライアント側で短く調整したら問題なくならね? あるか…でも試しに短くしてみよう。

参考:
IEのKeepAliveタイムアウト値を設定する
http://journal.mycom.co.jp/column/winxp/098/
Internet Explorer のデフォルトの Keep-Alive タイムアウト値を変更する方法
http://support.microsoft.com/kb/813827/

レジストリキーはHKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\KeepAliveTimeout
か。10秒(10進数で10000)にしてみる。

再起動。
Wikipediaにアクセス。

…変わった…か? よくわかんない。どっちみちしばらくストールする。結局サーバ側の指定が生きてしまって無意味だったりする? 常にクライアント側の指定が生きちゃったらcometとかLingrとかできないもんな…うーん。いくぶんストール時間が短くなったような気がしないでもないから、これでいいか?

wininetの問題だとしたら、IE7にしても解決できないのかな。

追記:
確かめてみたがIE7(XP SP2)ではこの問題は起きないようだ。

[雑記]   またかわったカフェ

at 16:49JST
不忍通り沿いに、洒落たカフェダイニングを見つけた。前にブックカフェができたとこの近く。

千駄木露地
http://www.sendagiroji.com/

盗撮してきた。

20070210mage004.jpg


これはなかなかイイ感じ。外見から異彩を放っている。通りから見ると、まだこうしてふつうの喫茶店かな…? と思えるが、中に入ろうとすると、

20070210mage003.jpg


こうして、古民家の脇露地を忍び込んでいくような仕立てになっているのだ。

おまけに玄関は古い引き戸。トイレも引き戸でロックは木のカンヌキになっている(中はとてもキレイです…)。店員さんの接客もよくて好感がもてる。

20070210mage002.jpg


これはランチのホットサンドセット。おなかは全然いっぱいにならないけど900円とリーズナブルだった。あと、パスタとかリゾットもある。コーヒーがなかなかおいしいが、それなりに紅茶もそろえていた。

簡単なものだが、ケーキは店内で焼いているようだ。

ぼくが行ったときはにーちゃんがノートパソコンもってカウンターに居座り、なんかやってた。コーヒー高くないから、ぼくも今度からこっちで原稿書こうかな?
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